無料で使える超高機能配信ソフトのOBSをMacで使うときには、「アップル VT H264 ハードウェアエンコーダ」がおすすめです。
生放送をする方は一度は目にするであろうフリーソフトのOBS。
筆者も実際に使用していますが、フリーソフトとは思えない高機能さで毎日感謝しています。
さて今回は、このOBSの詳細な設定についての話です。しかもMacの方限定です。
まず結論から言うと、冒頭にも書きましたがエンコーダは「アップル VT H264 ハードウェアエンコーダ」を選ぶのが吉です。
画質も良いし、処理も軽いという良いことづくしです。
でもそんなうまい話ないでしょ!と思うかもしれません。
ですが、どうやらここにはあったようです。
詳しく書くと、まずWindowsと違いMacにはビデオカードを取り付けることはほぼ不可能です。自分はパーツすべてを開発者の想定している(つまり安定している)というMacの環境に惹かれて買ったので問題ありませんが、Windows出身の方はまずそこに困惑すると思います。
Windowsではビデオカードが無いと動画をまともに扱えませんからね。
ここでWindows出身の方は、「ハードウェアエンコーダなんて動作は軽いけど画質悪いんじゃないの?」と思われるでしょう。実際自分もハードウェアエンコーダにはそんなイメージがあったので最初の方はH264(つまりCPU)でエンコードしていました。
ですが自分の生放送をアーカイブで見てみると、カクカクでまともに見られない状況でした。これはもう画質を落とすしかないかと諦めかけていましたが、色々と設定をいじっていると「エンコーダ」の設定画面にたどり着きました。
ここでアップル VT H264 ハードウェアエンコーダという見慣れない単語を目にして、Googleで検索もしてみましたがあまりヒットせず、もうこうなっては仕方ないと実験をしてみると、なんということかコマ落ちゼロで画質も良い。
このハードウェアエンコーダに変えてから何度も生放送(720p)を行っていますが、エンコーダが原因のエラーには一度も遭遇していません。
一体どういうことだと思って改めて調べてみると、どうやらMacはGPUの後付けが出来ないのをカバーするために、CPUに動画処理専用の機能・回路がつけられていたようです。Intelが頑張って開発したみたいです。
なのでMacでは3Dゲームは出来ませんが、2Dの動画の処理には強いということですね。
Windowsでは3Dゲームをするにも動画編集をするにもビデオカードが肝でCPUのハードウェアエンコードなどおまけ程度ですが、Macではビデオカードを搭載出来ないことを見越して、Macユーザーが仕事で使うであろう動画の処理については対策がなされていたのです。
まとめ
このことは「これから配信を始める方へ!」みたいなサイトにも書かれていなかったので、個人的には大発見でした。
MacでOBSを使っている方は、ぜひハードウェアエンコーダを試してみて下さい。
蛇足ですが、MacではApple製品同士の強みからか、ライトニングケーブル(iPhoneの充電に使うUSBケーブル、商品例:Amazonベーシック ライトニングケーブル Apple認証 高耐久ナイロン ダークグレー 0.9m)1本だけでiPhoneの画面のキャプチャが出来ます。
Quick time playerのムービー収録から出来ます。
このムービー収録、ゲーム画面やWEBカメラの出力も受けられる(表示できる)のですが、この表示が非常に高画質かつヌルヌルなんです。
おそらくここでも「アップル VT H264 ハードウェアエンコーダ」が使われているのでしょうね。